モーニング娘。'14の新曲時空を超え 宇宙を超え(以下トキソラと略す)を初めて聞いた時、ダンスミュージック風味のバラードだなと思ったのですが、つんくPによるとそれは違うらしいです。
モーニング娘。'14 4/16発売シングル「時空を超え 宇宙を超え/Password is 0」|つんく♂オフィシャルブログ 「つんブロ♂芸能コース」 powered by アメブロ
まずはバラードという呼び方をされている方も多いですが、
僕はバラードを作る気で作ったわけではないので、不思議です。
歌の譜割もしっかりしてるし、リズムもあるし、それでもバラードに
聴こえるのはなぜなんでしょうね。
そこで改めてポピュラー音楽に於けるバラードというのはどういう音楽形式なのかというのを調べてみました。
ゆったりしたテンポ、静かな編曲、美しいメロディラインやハーモニー、そしてラブソングを中心とした感傷的な歌詞を特徴とする楽曲が、ポピュラー音楽におけるバラードと言える。 さらに、典型的なパターンとして、ピアノなどによる静かなイントロとエンディングに向けての劇的な盛り上がりも挙げられる。
1980年代後半以降は、ドラムスによるリズムが曲の全編を通して明確に刻まれているようなミディアム・テンポのポップスも、編曲が比較的静かで、美しいメロディラインや感傷的な歌詞を特徴とする場合は、バラード曲と呼ばれる傾向が強まっている。
とのことですので、トキソラはバラードであると言っても良いように思えます。
しかし、過去にバラードの名曲とされる曲と比較してみると、やはり趣きが違っているように思えます。
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モーニング娘。のバラード(と思われる)曲。
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さて、ここで件の時空を超え 宇宙を超えのMVです。
モーニング娘。'14 『時空を超え 宇宙を超え』(Morning Musume。'14[Beyond the ...
ピアノとバイオリンによるイントロは一瞬バラードかと思いますが、その後ドンシャリなリズムパートが響きます。
Aメロに入ってもリズムを刻み続け、しかもミドルテンポよりは若干速めな印象を受けます。
更にこの曲を構成から見てみると
イントロ
A(サビ)→間奏→B→A→A→間奏 (1番)
A(サビ)→B→A→A→間奏 (2番)
C(大サビ)→A→A
アウトロ
という感じです。
オフコースの「言葉にできない」に似た感じの構成ではありますが、どうもトキソラにはサウンド面でのしっとり感が足りない感じがしますし、多くのバラードが持っている王道感(つまり典型的な感じ)からは外れているように思えます。
それなのにバラード的に思えるのは歌われているテーマが壮大だからかもしれません。
そこで結論。
トキソラはバラードを思わせる壮大さを持ち合わせたダンス・ミュージックである。
以上です。