今更ながら、マクロスFRONTIERの最終回について書いてみようと思います。
最終回は見ている時はその勢いのせいか面白く見る事が出来ました。
だが、見終わってから頭の中で反芻するとある疑問が浮かんできたのです。
念の為にもう一度見直してみた所、やはり同じでした。
それは何かというと、バジュラの事です。
ついさっきまで殺し合っていた*1のに、シェリルの歌を聴いて人類の事を理解したというのはちょっと説得力に欠けませんか?
いやマクロス世界ではそういうのは有りなのだよ、という意見もあると思う。
私も有りだとは思うんだけど、もうちょっと丁寧に描いて欲しかったですね。
そもそもこれは「敵」をバジュラに設定した時点からの課題だったと思う。
バジュラは人類ではないし、ヒューマノイドでもない。
ゼントラーディはヒューマノイドだった故に、人が人として存在するには歌(文化)が必要、故に「ボトルザーを倒して文化を取り戻すのだ!」というのが説得力を持ち得た。
しかし、繰り返しますがバジュラはヒューマノイドではない。
バジュラがシェリルの歌を聴き、どう人類を理解したのかという丁寧な描写が必要だったと思う。
もしかしたら、そういう描写を行うつもりは当初あったのかもしれないし、あるいは別なオチが用意されていたのかもしれない。
というのも、エピソードとして、これは重要な伏線だと思わせておいて、結局放置されたものがあるからです。
私の記憶しているものは以下の通り。
1.バジュラの母船に捉えられたランカを救う為に、母船に突入するアルト。
ランカを救おうとすると、それを阻止しようとするバジュラの親玉。
アルトには見えなかったようですが、緑の髪の女性(ランカの母親?)の映像が表れ「違うのです。誤解なのです」とかと言うシーン。
2.やはり母船に閉じ込められたルカを救う為に母船に突入するアルト。
そこで共食い(?)しているバジュラを発見する。
私は上記のようなエピソードがあったので、てっきり以下のように思っていました。
バジュラをグレイスが操ろうとし、ランカの母親はそれを阻止しようとした結果、バジュラによって殺されてしまった。
しかし、その寸前母親の精神(?)はバジュラのネットワークの片隅に隠れ、反撃の機会をうかがっていた。
最終回にはグレイスの隙をついて出現し、何らかの方法でバジュラを解放する。
まあ私の妄想なので、このようにストーリーが進むとは思えませんが。
結局の所、時間が無くて強引にまとめてしまったのかもしれませんね。
劇場版の内容は今の所明らかになっていません。
全くの新作も良いかもしれませんが、これらの事を踏まえた内容にして欲しいです。